Soulmate

愛犬と過ごす日々の暮らし

レオの病気(心臓病)

レオが11歳を過ぎた頃から、日中よく軽い咳をするようになりました。風邪もひいていないのに何故だろうと気になり、かかりつけの獣医さんに相談しましたが「日中だけの咳は心配ない」と言う返答でした。そうかなと疑いましたが、当時レオの足はかなり弱っていて車に乗ることが困難で病院まで連れて行き、咳をしている状態を診察してもらう事が出来ませんでした。それでも食欲はあり、相変わらず散歩には進んで行き、夜もぐっすり眠れていました。見た目には健康そのものでした。

獣医さんの言葉を半信半疑でしたが信じて、暑い夏を乗り越えた9月に横向きに寝れない日が何度かあって、それがとても気になり"犬が横向きに寝れない"でネット検索しました。心臓病の文字が飛び込んできました。
すぐに病院に行き「様子がおかしいから、1度往診をしてほしい」とお願いしましたが、「当院は往診はしていない、病院で診るのと自宅でとは、犬の態度が違い興奮して噛みついたりするから出来ない」と断られました。

どうしたら良いのかと考えてた17日の朝、散歩に行こうと自宅を出てすぐに、レオは呼吸が苦しくなり、動く事が出来なくなってしまいました。このままでは死んでしまうと思いパニックになりました。少しじっとさせていたら、呼吸は落ち着いたので自宅に戻りました。仕事に行ってる主人に電話で相談しました。「獣医さんはやはり往診に来てもらえないのかな」と主人は言いましたが、かかりつけの獣医さんには前にも断られていたので頼めませんでした。それで往診に来てもらえる動物病院をネットで探しました。(テレビの特集で、車で回って診察をしている獣医さんを見たことがあったからです。)
調べたら、私の住んでいる地域にも1件あったのです。ダメもとで電話をしてみました。先生が症状を電話で聞いて、1度もかかった事が無かったのにこころよく「往診に行きます」と言ってもらえました。

その日の午後、往診してもらった結果は、「咳の状態からひどくはないが心臓が悪くなってる」との診断で、心臓の薬を出して下さいました。あのまま何も対処をしなかったら倒れて亡くなっていたかもしれません。
心臓の薬を飲ませるようになって間もなく、嘘のようにレオの動きが軽くなりました。今までパッと立ち上がれなかった床を、素早く立ちあがり部屋の中を動き回るのです。主人と2人で何がおきたのかと驚きでした。足が悪いからと思っていたのは間違いで、きっと心臓が弱ってたから、動くとかなりの体力を消耗していたのでしょう。
主人が心臓なのでいつどうなるかわからないからと心配して、仕事に行ってる間もレオの様子を観察出来るように、部屋にスマホと連動した監視カメラを取り付けてくれました。(毎日見てもほとんど寝ていました)

1日1回の薬を欠かさず飲ませましたが、冬になると咳がまた出て来ました。それも今度は夜中の寝ている時がひどくて、咳込むだびに主人も私も目を覚まして、レオをさすってあげていました。先生に相談したら「昼と夜の気温差が原因で、夜中は特に冷えてくるので部屋の温度を20度前後に1日中設定しておくように」と指示を受け、暖房をずっとつけておく事になりました。そのかいがあり、咳も出なくなりました。

春になりだんだん暖かくなるとレオの状態も安定して、先生から「まだまだ長生きできる」と言ってもらえました。血液検査も健康診断もワクチン注射も自宅に来てして下さって本当に助かりました。

夏が近づき、レオがオシッコを良く漏らすようになり、散歩中も何度もオシッコをするようになったので、変だと思い先生に電話をすると、「すぐにオシッコを紙コップに取り、持って来てください」と言われて、すぐに持って行き検査をしてもらいました。「膀胱炎おこしていますから薬を飲ませるとすぐに治ります。心配しないで良いです」と言われました。オシッコを散歩まで我慢させたのが原因だろうかと考え、トイレに連れて行く回数を増やしました。レオが家の中でトイレが出来たら良かったのですが、外でしか用を足す事が出来なっのです。2〜3日で効果があり、元のレオに戻りました。何やかんやで夏が終わり、9月になりました。まだ日中は夏と同じで暑いけど、夜になると過ごしやすく「今年もレオは夏を乗り越えたね」と主人と2人で喜んいました。今からは気候が良くなるから、もう大丈夫だと安心していた矢先の17日にレオは急に旅立ってしまいました。
その日は私の具合が悪く主人と病院にきていて、主人が監視カメラで何度かレオの様子を観察しましたが、いつものように寝ていると言っていました。監視カメラもいざという時に役にはたちませんでした。たとえ様子が悪くなったとわかっても、間に合わなかったでしょう。

思い出してみると前触れはあったのです。良く観察していたら気づいたのかもしれません。2〜3日前から日中はずっと寝ていて、まわりの音にも反応がなかったのです。ウッドデッキの工事をしていたのに、うるさい音にも起きる事がなく、大工さんに「犬はずっと寝てるね」と言われてました。かなり身体が辛い状態だったのだと後から思いました。先生に往診してもらっていたら、救えた命なのかもしれません。夏を乗り切ったという安心感が油断させたのです。本当に後悔だけが残ります。
レオが亡くなり、少し経ってから気づいた事ですが、レオが亡くなった日は1年前に散歩に出かけて呼吸が苦しくなった日と同じ17日だったのです。たった1年でした本当に悔しくてたまりません。
初七日が終わってから先生に、お世話になったお礼を兼ねて報告に行きました。まさかとビックリされていてました。前にも書きましたが「苦しまずに旅立っだった。可愛がられて幸せだった」と言っていただきました。

後悔は、取り返しのつかない出来事です。
でも後悔は、それを繰り返さない事の教訓だとも思います。だから私は、レオと過ごした12年半の経験をこれからの人生に何かにつけて、生かしたいと思っています。