Soulmate

愛犬と過ごす日々の暮らし

レオの訓練?

これはレオが我が3歳の元気はつらつの頃の話です。 レオとの思い出として書かせてもらいます。

我が家に超大型犬のラブラドールレトリーバーが居る。 名前をレオと言い、体重が50キロである。性格は優しく、怖がりで、とにかく食いしん坊である。
超大型犬のせいか、大の暑がりで夏場は近所で道路工事があっているのではと思うくらいに「ハッ!ハッ!」と息が上がる。テレビの声をかき消してしまうくらいだ。 その為夏の間は、1日中エアコンの入った部屋で過ごしている。おかげで我が家の電気代は、上がるばかりだ。

ある日、リビングのエアコンが壊れてしまったので、新しいエアコンに取り替えた。電気代も確実に新しい方がかからない。「あっ!そうだ、和室にエアコンをつけてお留守番させていたレオを、このリビングでさせたら電気代が節約できる」と考えた。
しかし問題があった。リビングは、洋室用のドアだった事だ。和室は出たい時には、上手に鼻で障子を開いて出入りしていたが、リビングのドアではそれが出来ない。リビングに閉じ込めておけば良いのだが、今まで自由に家の中を移動できたから、閉じ込められたらパニックになるのではないだろうか。
私はドアを見つめて考えた。「そうだ!ドアを少し開けておき、リビングから外に出る時は体当たりでドアを開けて、レオの鼻が入るくらいの隙間を残して、自動で閉まるように細工をしたらどうだろうか、そして戻る時にはその隙間を鼻で開いて中に入ったら良いかもしれない」とうまくいくかはわからないけど、やってみよう。

早速、近くの量販店に行き、ドアが自動で閉まるよう金具の部品を買って取り付けた。金具には調整の出来るストッパーが付いており、ちょうど鼻が入るくらいの位置で止める事が出来た。「完璧だ!後はレオがやってのけれるかだ」

訓練開始、まずはレオをリビングに入れてから外から名前を呼ぶ、ドアに体当たりで出て来た。これは何の問題もなかった。
今度はレオをリビングの外に出して、私がリビングに入り、名前を呼んでみた。鼻でドアを開く事は出来きるが、扉がすぐ閉まるのが怖くてタイミングよく中に入れない。怖がりの性格が邪魔をする。体が大きいのも問題だ。胸囲が1メートルもあるので、自分が入るスペースを確保するのに、開いてる広さがかなり必要だからである。「ダメかな!」と諦め気味になる。

何がなんでも練習だ。
食いしん坊を利用して、リビングの中で私が、お菓子を食べてみる。ドアの隙間から覗いてるレオは、お菓子を食べたいから中に入りたくてたまらない。我慢出来ずに勢いよく扉を鼻で開ける。力が入っているから、扉も大きく開くその瞬間に急いで中に入って来た。1回だけどうまく出来た。何回か試してみた。中に入りたいという気持ちが強くない時は、鼻先が入る程度しか扉を開けられない。何回も同じ事をさせるので、飽きてしまいドアの前でふて寝をしてしまう。その内、リビングに入ったまま、出て来なくなってしまった。
私は1日中リビングに居てくれても良いのだけれど、ピンポーンと誰かベルを鳴らそうなら、番犬のプライドから勢いよく吠えながら玄関に飛び出して行くだろう。そうなった時にリビングに戻れなかったら、夏の締め切った暑い家の中で熱中症になりかねない。やっぱり訓練は不可欠だ。"頑張れ、レオ"頭の良い君ならきっと出来るようなる。

100パーセント出来るまでにはならなかったが、明日は仕事で、レオはお留守番である。とにかくリビングに入れてから出かけようと思った。誰も来なければリビングからは出ることはないだろう。でも毎日見送りをする癖がついてしまっているで、必ず玄関に出て来てしまう。もう1度リビングに押し込む。出かける時間が迫って来る。タイムアウトでリビングに戻れる事を願って出かけた。この時ばかりは仕事中にとても心配で、携帯電話から観れる監視カメラが欲しいと思ったことはなかった。
夕方自宅に帰ると、レオは出迎えに玄関で待っていた。リビングに入っていたかは定かではないが、体をさわったら冷えていたので間違いなく入れたのだろう。

それからも私が見ている前では、甘えてリビングには入れない振りをしているが、気付かないよう見ていると、なんなくあっさりリビングに入るレオの姿があった。(笑)