Soulmate

愛犬と過ごす日々の暮らし

レオがつなぐ贈り物

"猫達で恩返しかも"で書いた猫達が、3月になってから1匹2匹と姿を見せなくなりました。
最初来なくなったのは、白猫のチャーリーでした。
その内に我が家の三毛猫も帰って来なくなり、続いて福太郎も来なくなりました。

春になったから旅に出たのか、他に良い居場所を見つけたのでしょうか
はたまた事故とかで亡くなってしまったのでしょうか、真相はわかりません。
ヒョイと遊びに戻って来るかもと待っています。

それとも体調の悪い私を心配して、猫達のお世話が苦にならないようとレオが遠ざけたのかなとも思ってしまいます。それなら有難いけど、やはり寂しいです。

今年になって、主人の仕事が忙しくなったり、私が仕事を辞めてしまう事になったりで、良いのか悪いのか分からない状態です。

私自身は毎日の20分程度の散歩がきつくて、前はレオと1時間も歩けたなんて信じられません。
こんな風なら犬を飼うことなんて無理だなと1人で思っていました。
でも犬を飼わないと私の体調は戻らないのかなとも思いました。

ネットの里親募集のページやブリーダーさんの子犬情報でラブラドールを見てみたり、暇を見つけてはペットショップに足を運んだりしていました。

そんなある日の朝、娘から「隣町のお寺にゴールデンレトリバーの子犬が生まれたよ」
お寺のご住職さんが、我が家のウッドデッキ工事をお願いした業者さんと知り合いで、レオの話を聞いて「ラブラドールではないけど、良かったら子犬を譲りたい」と言ってあるよと告げられた。

すかさず娘は「ラブラドールじゃないから、飼わないと思ってもう断ったよ」と言った。
その時は「ラブラドールじゃないからね」と私も主人も思っていました。
でもラブラドールじゃなくても、ゴールデンでも良いのではとか、毛が長いからどう手入れしてあげたら良いのかなとか、お互いその子犬の事が1日中気になっていました。
娘からの断りはまだお寺には伝わってなかったので、
夕食の時に「1度見に行ってみようか」と主人が言いました。
「そうだね。呼ばれてる気がするね」と答えました。

猫達が来なくなった事=子犬がやって来るから
主人の仕事が忙しくなった事=子犬にお金がかかるから働くように
私が仕事を辞めて散歩に行くようになった事=子犬の世話で体力がいるから取り戻すように
(勝手な思い込みかもしれないけど)

レオの為に作ったウッドデッキが縁で
いきなり降って湧いたような話がきて、
巡り巡った運命のように感じていました。
レオが「もうすぐ帰って来るよ。準備を始めてよ」と言っているかのようでした。

翌日、お寺にお邪魔しました。
お寺はレオの葬儀をしたペット霊園の近くで、ご住職さんはもしかしたら、レオにお経をあげてくださった方かもしれません。

5匹産まれてた子犬達は3月15日生まれで、レオと5日違いです。
その中にレオに似た、太々しい男の子がいました。
私も主人も「この子だね」と言いました。

「この子を譲っていただけますか」と私は言いました。
ご住職さんが、「はい、授乳期がすぎてお引渡し出来るのは6月になりますが、それまで大事に育てます」と答えて下さいました。

私達夫婦はもう歳だから、この子犬が最期まで一緒に過ごせる最後の家族だと思います。精一杯大切に育てていきます。

レオとその子犬から
「また一緒に生きていく覚悟は出来てるかい」と言われてる気がしました。