Soulmate

愛犬と過ごす日々の暮らし

事務的な病院と良心的な在宅医療

父が退院して来ました。

入院した病院の担当医が、3月で移動されていて臨時の担当医だったからか、入院した時の血液検査の数値が良くなったからとの理由で退院となったようです。

膵臓癌の進行や栄養状態や体力低下などは、ほとんど無視のようでした。
大きな病院は、治癒したという数字が欲しいので、治る見込みのない病気に対しては不親切です。

私達家族は、退院と聞いて少しは元気な姿を想像していたのにいざ会ってみると介護の必要なくらい歩けないようになっていました。

自宅に戻った父は、食事も食べず寝たきりになってしまっています。

その日の夜に担当医の上司が、父のカルテを初めて確認してあわてて電話を掛けてきました。
「退院出来る状態ではないのにこちらの不手際で退院させてしまい申し訳ありません」と謝罪して再入院を勧められました。

父にその事を話すとせっかく家に戻れたからもう入院はしたくないといいます。
父の意思を病院に伝えると「栄養が取れる用に首の所から点滴をする為の処置をしたいから1日だけ入院をしてもらい、その後在宅医療に切り替える」と言われました。

寝たきりの父をどうやって入院させようかと頭を抱えていました。
弱っていく父に早くしないとと焦りもありました。

そんなふうに悩んでいた時、病院から依頼を受けた在宅医療のクリニックから連絡があり、父の様子を見に来てくれました。

在宅医療の先生に病院からの要望を
伝えると、「自宅で出来ますよ今から自分が処置を行ないます」と言われて、鮮やかな手さばきであっと言う間に首の所の静脈に点滴のルートを確保されました。

それから酸素濃度を測り、かなり低いので業者に連絡して酸素を手配され、訪問看護やケアマネージャーの手配もされて目まぐるしスピードで在宅医療のメンバーが揃っていきました。

栄養不足で胸に水が溜まっていた父は、酸素吸入をした事で辛さで開かなかった目がはっきりと開くようになりました。

これから毎日、訪問看護師さんが来られて栄養の点滴や状態、そして糖尿病の血糖値の管理までしてもらえます。

血糖値も測った事のない母は、不器用で上手く測れなかったので一安心していました。

先生が、感染防止のためにお風呂にも必ず入って欲しいと言われ寝たまま入れるよう介助してくる業者が、月曜日に来てもらえます。

退院時に膵臓癌の進行が早くて、
余命1〜2ヶ月と宣告されています。
本当に残りわずかな日々を自宅で
快適に過ごせして欲しいと思っています。

今日はマックスの11回目月命日です。