Soulmate

愛犬と過ごす日々の暮らし

旅立つ準備

高齢になるとエンディングノートを作ると聞きます。
父のエンディングノートも四十九日も終わり遺品を片付けていた時に引き出しの奥で見つけました。

ちゃんと言っておいてくれないと分からないよと父の写真に呟きました。
まだ元気になるつもりだったのかな
自分でもこんなに早く逝くとは思ってもいなかったんだろう

家族で中を読んでいくと、病気になった時の延命治療の拒否や亡くなった後の葬儀のやり方とか書いてありました。
遺影の写真は希望通りではなかったけど、その他はどうにか出来たんじゃないかなと思います。

父は膵臓癌と宣告されて、体調がやや回復した2月から3月17日の86歳の誕生日まで、勢力的にいろんな事をしました。

うなぎのせいろむし
リンガーハットのちゃんぽん
私おすすめのお蕎麦屋
マグロのとろ刺身とお寿司
ケンタッキーフライドチキン

車の免許証を返納して、外食に出かけられなくなったので食べた物を食べられなかったのでしょう
毎週のように私の運転で出かけました。

食事が終わると決まって
「これで想い残しはない」と口癖のように言っていました。
本当に最後になってしまうとは、母も私も思ってもいませんでした。

今はあの時に食べさせてあげれて良かったと思っています。
ひとりになった母はかなり落ち込んでいて、大丈夫かなと心配します。

やはり父は偉大で、自分が亡くなった後の家族の心配をしてエンディングノートに綴っていました。
また毎日のように日記代わりに書いていた手帳には、寝たきりになってから世話になったと私達に感謝の気持ちが書いてありました。

最後は殴り書きのように、もうキツいからこれで最後にしますと書いてありました。
父ともっといろんな話をしたかった。
返事は無いけど独り言で語りかけています。
また会えた時に返事を聞かせて下さい。